はじめに
子どもの勉強をサポートしながら、自らも資格を取ってしまおうという目論見の第4回目です。
前回は、10の知識エリアの一つ、スコープマネジメントについて語りました。
今回は、一気に
- スケジュールマネジメント
- コストマネジメント
- 品質マネジメント
の3つを整理しちゃいます。
ドラクエ中学受験(略してDQC)
ドラクエとかのロールプレイングゲームをやったことのある方ならわかっていただけると思いますが、中学受験にも通じるところがあります。
最初はスライム級の簡単な問題も解けませんが、勉強して経験値を貯めていけば、やがてレベルが上がり、使える呪文や技も増え、ゴーレム級の難問も解けるとこなんか、そっくりですよね?
まだ、ドラクエをやったことのない方はこちらでーす。
僕も先日購入してしまいました。。。
ただ、以前にも書きましたが、ドラクエと中学受験との大きな違いがあり、中学受験では、序盤でなかなかレベルアップしないので、ここを乗り越える強いメンタルが必要です。
さて、仕事でプロジェクトマネジメントを任されたことのある人は、QCDという言葉を習って、意識されると思います。
Q | Quality | 品質 |
---|---|---|
C | Cost | コスト |
D | Delivery | スケジュール |
のことですね。
これが、今回のテーマでもある
10の知識レベルのうちの3つです。
順番を並べ替えて
「ドラクエ中学受験」で、
DQC
と覚えても良いかと思います。
手書きで書きましたが、
この3つは、三すくみの関係になっています。
品質を上げようとすれば、
時間とコストがかかります。
コストを減らすと、
品質が下がり、時間とかかります。
急ぐと、
品質が下がり、コストがかかります。
と、いいとこどりは難しいです。
ただ、それぞれの中で工夫の余地はあります。
今回は、簡単にそれぞれのポイントだけを整理して、後日、詳細を深掘りしたいと思います。
スケジュールマネジメント
スケジュールマネジメントでは、スコープマネジメントの中で決めた、やるべきこと(WBS)を元にいつ何をやるか、何ができたかを管理します。
スコープマネジメントについてはこちら
仕事の最小単位である「ワークパッケージ」を日々の作業となる「アクティビティ」に分割して、各アクティビティをいつやるのかを計画立てします。
何が同時進行でできて、
何が順序立てないといけないのかを
把握し、効果的なスケジュールを立てるところがポイントです。
例えば、算数の基礎力は、身につけるのに時間がかかる上に、基礎力をつけないと、難関校で出題される応用問題に太刀打ちできません。
そのため、基礎力の学習は早めに着手し、毎日コツコツやることが重要になります。
品質マネジメント
日本の製造業は、品質で世界を席巻してきたと言っても過言ではないでしょう。
当然、品質管理のやり方も進んでいます。
また、これまで書たように、中学受験では、
品質=成績
と考えて良いでしょう。
つまり、成績の管理にも、日本の品質チェックを適用する余地が十分にあると思います。
こちらについては、後日深掘りします。
品質管理において、まず重要なのは、
見える化
です。
クラスが落ちたとか上がったとか、ざっくりとしたところしか見てなければ、
もっと勉強しろ!
みたいな、ざっくりたしたことしか考えて言えません。
成績が下がって「勉強しろ」と親に怒鳴られても、子どもも何をして良いかわからず、嫌な思いをするだけです。
子どもが、
どこまでできていて
何ができていなくて
その原因は何なのか
をしっかりと把握するのが、
親の仕事かなと思います。
塾は上記を知るための元データは提供してくれます。
ただ、毎日、詳細な分析までしてくれるわけではありません。
ここに親の大きな役割があるのかな?
と思っています。
コストマネジメント
コストと言うと、お金のことを連想しがちですが、かかるコストはお金だけではありません。
仕事の世界では、作業量が増えればその分、人件費がかさみます。
そのため、お金に換算しやすいのですが、一方で中学受験では、子どもの頑張りに費用は発生しないので、お金だけでは判断しづらいです。
ドラクエの例えに戻りますが、子どもも勉強をし続けるとHP(体力)とMP(技を使う力)が減ります。
中学受験の場合は、
コストにはお金だけでなく、子どもの努力量も含まれる
と考えた方が良さそうです。
例えば、仕事の現場では、スケジュールや品質が思わしくない時に、コストをかけて、人を増員して対応することがあります。
しかし、中学受験で、学習の進みや成績が思わしくない時に、他人を投入しても意味がありません。
そうすると、コスト(努力)の追加は、子どもの遊び時間や睡眠時間を削って、勉強させることを意味しますが、当然、それではうまくいきませんよね。
以前にも書きましたが、お金を追加投入して、別の塾に行ったり、家庭教師を雇っても根本的な解決にはならないでしょう。
コスト(努力)が足りないと、成績は上がりませんが、コストをかけたからと言って必ずしも、成績は上がらないのです。
十分なコストをかけているのにもかかわらず、品質(=成績)が思わしくない場合は、品質を分析して、コストのかけるところを見直した方が良いかもしれません。