教育費に身ぐるみはがされた中年サラリーマンの逆襲

教育費の巨人にアラフィフサラリーマンが無謀な闘いを挑みます。

歴史とIT業界(その3)

前回からの続きです。

今回は、土地の観点で歴史を紐解きます。

今、振り返れば、

646年に、改新の詔が発せられ、
全ての土地は天皇のものだよ!
と宣言されたことで、
武士の世の中がやってくる事は、
必然となったと言えます。

そして、そのことは、
これからシステムエンジニアの時代が
やってくる事を示唆していると
僕は読んでいます。

そのことについて、長々と書きますね。

今でも土地はとても重要です。

不動産を沢山持っていて
不労所得を得ている人たちが
羨ましくて仕方がないです。

「土地を持っているだけで、
富を得られるなんて
こんな世の中は不条理だ!」

と叫びたくもなります。

僕も不動産収入があれば
サピックス代で
悩む必要もなくなりますし。。。

ただ、かつては、
そんな不公平感がない時代も
あったのです。

それが、大化改新の直後です。

その頃は、「公地公民」と言って
朝廷が民衆に土地を貸すという制度でした。

これは、誰でも同じ広さの田畑を
与えられるわけで、
民衆の平等感は半端ないです。

ただ、僕が思っているような
良い状況ではなかったようです。

手塩にかけて田畑を耕しても
最後には朝廷に召し上げられるので
やる気が起きません。

税率も高かったのか
生活も楽ではなかったようです。

そのため脱走して、
ひっそりと別の場所で
自給自足の生活を営む人が
増える一方だったようです。

税収が伸びないので、
しびれをきらした朝廷は
三世一身法」を経て
「墾田永年私財法」を発布します

簡単に言うと

自分の耕した土地は
自分のものにしていいよ。

という内容です。

そうすると、意識の高い民衆は
やる気を出すわけです。

これで、田畑がどんどん増え、
国全体の生産性は伸びます。

いいことづくしのようですが
こういう自由は
貧富の差を生みます。

合わせて、
組織的に土地を取得する人も
出てきます。

そのように取得された土地が
荘園」と呼ばれ、
有力な貴族の力の源泉となります。

また、当時はまだまだ社会が
成熟しておりませんので、
自分たちの土地を自衛する
必要がありました。

そこで、有力者が、
荘園の防衛をアウトソース(外注)し始めます。

これが、武士の始まりです。

今もそうですが、
一旦、外注してしまうと、
それに甘えてしまい、
どんどん丸投げ状態になっていきます。

公家や貴族が丸投げしすぎているうちに、
力をつけた武士が反乱を起こしました。

平将門の乱や、藤原純友の乱
これにあたります。

これに対し、朝廷は、鎮圧を
別の武士に
さらにアウトソースするわけです。

どこかの業者が作ったシステムが
ものすごい障害を起こしたのに、
その業者が逃げたり、
法外な費用を請求してきたので、
別の業者に火消しを頼むのと似ています。

反乱は無事鎮圧できましたが、
もう、武士なしの生活は考えられません。

そんな中、朝廷と貴族が大きな内輪揉めを
起こします。

後白河天皇崇徳上皇との内輪揉めです。

双方が武士の力を借りて、
戦争になりました。

これが保元の乱ですね。

結果的に、後白河天皇が勝ち、
そちらについた平清盛源義朝
力を持ちます。

特に、出世したのは、平清盛

後白河天皇は、これまでの丸投げにより、
平清盛が力を持ちすぎたことを懸念し、

今度は、源義朝らの力を借りて、
清盛を排除しようとしますが、
返り討ちにあいます。
平治の乱

システムの運用を業者に任せすぎていて
コストも馬鹿にならなくなったので
自分たちで運用しようとしたら、
業者が仕様書を出してくれず、
逆に値上げされてしまった
みたいな構図ですね。


平氏は、力を強めますが、
やり過ぎてしまい、
朝廷の反感が募ります。

そこで立ち上がったのが、
源義朝の子である、源頼朝です。

弟の義経が、
平氏を壇ノ浦まで追い詰め、
滅ぼします。

その後、源義朝が、
朝廷から征夷大将軍に任ぜられ、
本格的な武士の時代が到来するのです。

業者のやりたい放題に
しびれをきらしたユーザーが、
腹を括って、その業者との契約を
切ったけれども、
結局、別の業者に主導権を奪われる
という構図ですね。

これからのIT業界

上記の流れから、

丸投げしすぎると
投げ先に主導権を奪われる

という教訓が得られます。


これまで、企業にとってのシステムは
何かしらの目的を達成するための、
道具の一つに過ぎませんでした。

経営者は、

システムなんて
単なる道具に過ぎないのだから、

外注しときゃいいんだよ。

なんて言いながら、

システム会社を買いたたいてきました。

そんな事をやっている間に
丸投げは進みました。

システムなしでは、仕事にならないうえに、
中身がさっぱりわからないので、
業者に依存せざるを得ません。

さらに、
AIやロボットの技術の発展により
人がやらないといけない仕事が減り
システムへの依存度が高まります。

というわけで、

システムエンジニアが主導権を得る時代が
すぐそこまできていると

僕は思うのです。


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