教育費に身ぐるみはがされた中年サラリーマンの逆襲

教育費の巨人にアラフィフサラリーマンが無謀な闘いを挑みます。

暗算が身を滅ぼす!?

サピ子がまだ低学年の頃、算数の力をつけるため、そろばんを習った方が良いのではないかという話が上がったことがあります。

 

ややこしい計算が一瞬に出来ることは、大きなアドバンテージになりそうですし、何もやらないことと比べたらやった方がいいかな?とも思いましたが、お金がないので、断念しました(涙)。

 

今日の基礎力の問題に下のような計算問題がありました。

5.7 × 4.23 + 0.423 × 43

 

こちら、そろばんができるの子なら、ふつうに掛け算して、すぐに解けてしまうと思います。

 

5.7 × 4.23 + 0.423 × 43

= 24.111 + 18.189

= 42.3

 

でも、よく見ると、"423"という数字が足し算の右側にも、左側にも入っています。

 

右側の"4.23"は、"0.423 × 10"と表すことができます。

 

それを利用すると、

5.7 × 4.23 + 0.423 × 43

= 5.7 × 0.423 × 10 + 0.423 × 43

= 0.423 × 5.7 × 10 + 0.423 × 43

足し算の両側に、"0.423"があるので、

= 0.423 × (5.7 × 10 + 43)

= 0.423 × (57 + 43)

= 0.423 × 100

= 42.3

と難しい掛け算をしなくて済みます。

 

算数の本質は、難しい計算ができることよりも、こういう手続きを考えることが重要だと思います。

昔は、暗算できることは、特に商売の現場では非常に重宝されていたと思いますが、今は電卓があります。

でも、こういう工夫を生み出すことは、今のところ、AIでも難しいでしょう。

 

あと、この程度の計算なら、上に書いたような途中の式は、わざわざ書いたりしないとは思います。

 

ただ、書けるけど書かないのと、書けないから書かないのとでは、雲泥の差です。

 

入試問題では、複数の手続きを踏んで初めて答えが導かれるような問題に取り組まないといけません。

 

その時、頭の中だけの思考だけでは、収まりきらなくなります。

 

そのため、思考経過を紙に落とし、思考を深めていくわけです。

 

暗算が得意な子の中には、低学年の時は、算数が神童級にできていたのに、高学年になると、急にできなくなくなる子がいるます。

そういう子は、なまじ暗算ができるばかりに、紙に落とす訓練が足りず、頭の中では収まりきらない複雑な問題を解く基礎ができていないことが原因かと思います。

 

受験の算数の世界では、難しい問題を暗算で解けることは、対して褒められることではなく、きちんと手続きを紙に落とせる方が断然褒められるべきではないでしょうか。

 

次の映画に、数学が異常にできる登場人物が出てきますが、みんな黒板や壁に数式を書きなぐっています。

(3つ目の映画は、そういうシーンがあったか記憶が定かではありませんが。。。汗)

 

 

ザ・コンサルタント(字幕版)
 

 

博士の愛した数式

博士の愛した数式

 

 


こういう風に、来るべき難問に備えるたびに、自分がやろうとしている手続きを紙に落とせる力を今のうちにつけておくことが重要だと思っています。

 

・・・当のサピ子は、上の計算問題を理解するのに、20分くらいかかりましたけどね。。。

 

追伸

コメントを記入できるようにしました。

多くの方と意見交換できると幸いです。

 

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