高校野球の地区予選が始まり、全国で熱い戦いが繰り広げられています。
今の歳になって観ても面白いですね。
さて、高校野球と言えば、ちょうど受験生だった小学6年生の時の鮮烈な思い出があります。
以前にも書きましたように、僕も中学受験のために塾通いをしていました。
サピも同じですが、夏休みは7月下旬から始まる前期と、お盆明けから始まる後期で、合わせて約20日間の夏期講習がありました。
これは、夏期講習も終盤に差し掛かった8月の終わり頃の出来事です。
前回も書きましたが、僕が通っていた塾は、小規模な塾だったので、今のサピでいうと、御三家クラスを狙う子もいれば、中堅どころに落ち着く子もいるという混成クラスでした。
やはり、御三家クラスを狙う子は、別格でした。話し方ひとつ取っても、同じ学年だとは思えないほど、大人の話し方や言葉遣いをしていましたし、人間には解答不能と思われるような難問をいとも簡単に解くのです。
当然ですが、落ちこぼれチームの僕には、その解答の意味すら、理解できませんでした。
当然、これまで、先生に怒られたところなんて見たこともないですし、今後も怒られるようなことはないという風格が漂っていました。
そんなある日のこと、算数で、僕らからしたらかなり難しい問題ですが、難関校を受けるには、この程度は解けないとまずそうな問題をそのスーパーマンが解けなかったのです。
先生の怒りのボルテージが上がります。
「何やっとるんじゃあああ!」
そこから、連続ビンタが繰り出されます。
わずか数秒で僕がこれまでにくらったビンタの回数を超えたのではないでしょうか。。。
それから、しばらくして、ようやくビンタは収まりました。
そして、先生が、小さな声で、
「おい。ところで、この夏、1回でもテレビで高校野球を観たか?」
という質問をしました。
傷だらけのスーパーマンが答えます。
「はい。1回だけ観ました」
「ふざけるなあああ!」
10回以上高校野球を観た僕の目の前で、一人の秀才がボッコボコに殴られ続けました。
ホンマ
エゲツナイ
スパルタキョウイク
ヤデー