楽しい夏休みの最中ですが、
年に一度くらいは戦争のことについて本を読むことにしています。
子どもにも、そろそろ戦争の話をした方が良いなと思っています。
僕も、かつて日本が戦争を経験したという事実は、母親から教えられたので、よりそう思うのかもしれません。
それは、まだ僕が小学校低学年の頃のことです。
ちょうどお正月が明けた頃だったと思います。
我が家に年配の男性が訪ねてきました。
僕は面識がなかったのですが、母親の知り合いのようで、小一時間話をして帰られました。
帰り際、その男性が母親にポチ袋を渡したのを僕は見逃しませんでした。
これは、少し遅めのお年玉に違いありません。
男性が帰った後、僕はすぐに母親に詰め寄りました。
僕「さっきのおじちゃん、帰るときに、お年玉くれたやろ?あれちょうだい」
母「ああ、別にええけど、中身10円やったで」
僕「え?どういうこと?」
母「あのおじちゃんな。戦争を経験してるねん」
母「戦争の時な、10円がすごい大金やってんで」
母「だから、おじちゃん、今も10円で何でも買えると思ってて、10円くれはったんやと思うで」
母「戦争で、日本はアメリカに負けてんけど、空からいっぱい爆弾降ってきて大変やってんで!」
・・・という話を聞いて、僕はかつて日本が戦争をしたという事実を知ったのでした。