はじめに
子どもの勉強をサポートしながら、自らも資格を取ってしまおうという目論見の第4回目です。
前回は、10の知識エリアのうち、一気に
- スケジュールマネジメント
- コストマネジメント
- 品質マネジメント
の3つを整理しました。
今回は、「調達マネジメント」です。
調達とは
調達とは、物やサービスを外部から購入する活動を指します。
中学受験なら、鉛筆やノートを買うのも含まれますが、一番大きな調達行為は、やはり学習塾や通信教育からの調達でしょう。
何を外注するのか?
塾と契約する時、
「何のために何を外注するのか?」
ということはあまり意識しないと思います。
・・・が、本来はこれが重要です。
目的は何か
目的は、
子どもが志望校に合格すること
となるでしょう。
ただ、試験を受けるのは子どもです。
合格するために何が必要かというと、
子どもに相応の学力をつけること
が必要です。
学力をつけるために何が必要か
それでは、どうしたら子どもの学力がつくのでしょうか?
こればかりは、本人が勉強するしかないです。
塾の先生がいくら頑張っても、本人が勉強しないなら、当然ながら学力は上がりようがありません。
では、子どもが勉強して学力を上げるために、周りができることは何か?
その中で、親ができることは何か?
お金を出してでもやってもらわないといけないことは何か?
これを整理することが大切です。
学力を上げるために周りができること
以前、このような記事を書きました。
「広義の勉強」を大きく
- インプット
- プロセス
- アウトプット
の3つに分け、
重要なのは、このうち「プロセス」の部分だと書きました。
「子どもの学力を上げるために周りができることって何か」を、この3つの観点に「全体管理」を加えて4つの観点でざっくりと挙げてみました。
- 全体管理
- 目標を設定する
- カリキュラムを決める
- スケジュールを決める
- スケジュールを管理する
- 体調を管理する
- その気にさせる
- インプット
- 各科目を教える
- 勉強の仕方を教える
- プロセス
- 勉強をさせる
- 分からないところを教える
- 勉強時間を確保する
- 勉強できる環境を提供する
- アウトプット
- 学力を測る
これらのうち、どこに外部の力を使いたいのかを決めるのが、調達計画です。
本人をその気にしてくれて、自発的に勉強するようにしてくれるような塾があると最高なのですが、実際には、塾の持っている機能は、下記くらいではないでしょうか。
- 全体管理
- 目標を設定する:○
- カリキュラムを決める:◎
- スケジュールを決める:◎
- スケジュールを管理する:△
- 体調を管理する:×
- その気にさせる:△
- インプット
- 各科目を教える:◎
- 勉強の仕方を教える:◎
- プロセス
- 勉強をさせる:△
- 分からないところを教える:△
- 勉強時間を確保する:×
- 勉強できる環境を提供する:△
- アウトプット
- 学力を測る:◎
塾によって、多少は差がありますが、ざっくりとはこんな感じかなと思います。
塾が請け負うのは、
主にインプットとアウトプットの部分で、
肝心のプロセスの部分は本人に委ねられているんですよね。。。
勉強させるために、大量の宿題を出し、やってこなかったら、むちゃくちゃ怒るというソリューションはありますけどね。。。
逆に、「×」になっているものを外注しようとすれば、塾とは別のサービスを利用する必要があるかもしれません。
契約の種類
プロマネの教科書によると、契約の種類は下記の3種類に大別されるとのこと。
- 定額契約
- 実費償還契約
- タイム・アンド・マテリアル契約
定額契約
取り決められた成果物に対して定額の費用が支払われる契約です。
コストが上振れするリスクがないため、発注者に有利な契約とも言えるでしょう。
受注する側も、成果さえ出せばよいので、少ない工数で成果を出せれば、大きな利益が得られます。
一方で、見積もりが甘く、契約後にむちゃくちゃ大変な仕事だったとわかっても後の祭りです。
システム開発では、この契約が主流ですね。
僕の周りだけかもせれませんが、むちゃくちゃ楽して成果を出し、利益出しているケースはほとんど見たことがないです。
逆に、最初に見積もった工数以上に働かされた挙句に、成果物の品質が悪いと顧客に、キレられた例はよく聞きますが。。。
さて、塾の授業料は定額なのでこの契約に該当するのでしょうか?
僕はそうではないと思います。
なぜなら、子どもの学力が上がろうが下がろうが、毎月定額請求されますからね。
実費償還契約
実費と追加の手数料などが支払われる契約です。これなら、受注側は損することはありません。
塾との契約はこれに近いのかな?
と思います。
毎月の授業のやりくりにかかる実費プラス利益分が授業料と言えるでしょう。
つまり、発注している我々からすれば、非常にリスクの高い契約と言えます。
そらそうですよね。
年間100万円以上の費用を支払いながら、受験に失敗するかもしれませんからね。。。
タイム・アンド・マテリアル契約
こらは、時間給の契約ですね。
家庭教師の派遣はこれに該当しますね。