教育費に身ぐるみはがされた中年サラリーマンの逆襲

教育費の巨人にアラフィフサラリーマンが無謀な闘いを挑みます。

学力を上げるより大切なこと

お姉ちゃんの学校は、
親同士の
コミュニケーションの機会も多く、
僕も何度か、先輩の親御さんと
お話しする機会がありました。

その中で、先輩の皆さんが
口を揃えていう言葉があります。

「この学校の子は、
 自己肯定感が高い」

自己肯定感

あまり耳にしない言葉でした。

ただ、
お姉ちゃんの最近の様子を見ていると、
なんとなく伝わってきます。


それをきっかけに、
自己肯定感について考えてみました。



これまでも投稿してきましたが、
5年生の弟くんの偏差値は、
40あるかないかです。

かなり下位に位置します。


そのため、当然ながら、

問題点が目立ちます。

親からすると、
もっと、勉強しないと!

って、
常に思ってしまいます。


そうすると、
親は子どもを怒ってばかりに
なりがちです。

ただ、本人が
どんなに遊ぶのをがまんして、
どんなに勉強したとしても、
急に結果が出るわけではありません。

また、上手くいって、
成績が上がったとしても、
上には上がいます。

最上位に上がるまで、
次から次へと課題が出てきて、

その結果、怒り続けることに
なるでしょう。

ゲームや遊びを制限したり、

勉強しなかった時の
ペナルティも増えていきます。


これは非常にまずいぞ


と思い始めました。


そんな時に出会ったのが
この本です。

この本は、

自分の言い方をよい方向に変えて
人間関係を改善しましょう!

という内容の本です。

「勉強しなさい」は、
子どもをますます勉強嫌いにする
代表的な押しつけ言葉

(「だから言ったでしょ?」は)
子どもの成長を阻害する
人格否定の言葉

勉強させるために、
言葉の暴力で子どもを
脅したり傷つけるのは、
最近では「教育虐待」と
言われていて
非常に問題視されています。

と、突き刺さる言葉の数々。。。

考え方を
抜本的に変えねば
と思い、

もう一冊読みました。

子育てに役立つ
アサーションについて
書かれた本です。

アサーションとは、

お互いを大切にしながら、
素直に
コミュニケーションするための
考え方と方法

とのこと。

そのためには、
自己肯定感を持つことが
大切です。

親が強権を濫用し、
自分の言うことを
聞かせようとすると、

「私はOKではない
 あなたはOK」

という子になる恐れがあります。


そうすると、
親の言うことは聞くように
なるかもしれませんが、

自己肯定感が低く、
自分の意見も表に出せない、
卑屈な子になってしまいます。


そうならず、

「私もOK、あなたもOK」

という、
自分も他人も尊重できる
人に「育てる」ことが、

受験よりも大切だと
この本を読んで思いました。

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教育には
「教える」と「育てる」という
二つの側面があります。

知識をたくさん吸収させ、
技術を身につけさせることは
「教える」ことで、
「育てる」ことではありません。

怒りの感情をのせると、
「私はその言動によって非常に不快になった」と伝えるだけで、
相手のためになっているよりは、
自分で発した怒りを
相手のせいにして
八つ当たりしたことにしかなりません。

(ヒューマンエラーは)
人間ゆえの失敗であり、
それは基本的に許すしかありません。

(そのようなエラーを懲らしめると)
きちんと謝ることや
他者のエラーをゆるすことを
覚えるチャンスを
失ってしまいます。

これまで、僕は、

「わたしはOK
あなたはOKではない」

という姿勢で、子どもに接し、
攻撃的な態度をとってきたかも
しれません。

それを続けると、

こちらの意図とは関係なく、

自己評価の低い子に

なってしまうかもしれません。


その自己評価の低さが、
外に出ると、


周りの人たちが、
みんな自分のことを
馬鹿にしていると
思い込み、

他人と目が合っただけで、

「何見てんだよ!!!」

と絡む子になってしまうかも
しれません。


内面にでると、

自分は価値がないと、思い込み、
部屋に引きこもってしまい、

時には自分自身を
傷つけてしまうかもしれません。


子ども達が、
自分も他人も価値がある人間だと
考えられるように「育てる」のが、
親の役目なんですね。


中学受験は、
「やればできる」
という自信を持って、

将来の選択肢を広げるために、
チャレンジすることに
意義があると思います。

目先の成績や、学習態度に
とらわれて、ついつい見失いがちですが、

子どもの自己肯定感を、
育むことをしっかり
やっていこうと
改めて思いました。



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