教育費に身ぐるみはがされた中年サラリーマンの逆襲

教育費の巨人にアラフィフサラリーマンが無謀な闘いを挑みます。

弟くんの中学受験結果(後編)

今回こそ受験の結果まで
書き切ります!

前編はこちら

受験予定

サピックスや課金塾の先生と
相談しながら、受験予定を立てました。

1月に2校、
(第二志望校と安全校)
2月は1校のみ
(もちろん第一志望校!)
を受けることにしました。

各校の入試とも複数回ありますので、
回数は、10回弱くらいになります。

サピックスオープンでは
偏差値40を一度も超えられませんでしたが
先生方によると、
弱点の理社さえなんとかなれば、
可能性はある

との事でしたので、
2月の受験校を変更しませんでした。

というか、
物理的に通えるところで考えれば、
他に選択肢がなかったです。。。

受験3校の内
2校は
持ち偏差値より10前後高く
合格率20%以下です。

覚醒

しばらく低迷していた成績ですが、
冬期講習、正月特訓を機に
ついについに覚醒し始めます。

今まで
どれだけ勉強しても
なかなか結果が出ませんでした。

それでも色々我慢して
サピックスに通い続けました。

そして
ここにきてやっと
その努力が身を結んだのだと思います。

撤退しなくてよかった。。。

ママ
辛抱強く見守ってくれて
ありがとう

僕1人でやっていたら
どこかで撤退していました。。。


サピックスの講習では、
日々の授業でテストを行い、
成績順に座席が変わります。

また、クラスでトップになれば、
上のクラスへ移籍する仕組みもあります。

弟くんは、
下位クラスにいましたが、
その中で常にトップの成績を叩き出し、
クラスアップも達成しました。

毎回、僕が迎えに行っていましたが、
いつも興奮気味に日々の出来を
教えてくれました。

帰ってから寝る前に
出来なかった問題は
自分から見直すようになりました。 

試しに第二志望校の
過去問を解いてみると
単に合格するだけでなく
上位コースでの合格点を
取れるようになっていました。

1月の洗礼

弟くんは
最高の状態で、
1月入試に突入します。

最初の合格発表は、
安全校でした。

結果は。。。


特待合格!

そして、第二志望校の初回は。。。

またもや合格!

ただ、上位のコースには
数点足りませんでした。

それを見た弟君は、
なんと号泣。。。

持ち偏差値からすると
10近くは上の学校です。

合格率も20%以下だった学校ですよ。
それなのに何故に泣く。。。

第二志望校は入試が
3回用意されています。

だから、次回にリベンジしよう!

弟くんを勇気づけました。

しかし、
2回目も合格をもらいながら
上位コースには届かず。。。

そして、3度目の正直の回では

なんと不合格をもらってしまいます。


これを受けて、
弟くんは前回以上の大号泣。

家中暴れ回った末に、

なんか、
変なうめき声出してるし。。。

それを最初は
じっと見守っていました。

これまでいろんなことを我慢して
勉強してきました。

それでも、
みんながうまくいくとは
限らないという
厳しい現実を突きつけられました。


今までのことが、
走馬灯のように流れます。

朝勉しようと早朝に起こしたら
大声で「止めろ!」と暴れる弟くん

「勉強しなさい」と促したら
鉛筆を持つまでに30分かかる弟くん

親が何も言わなかったら
何時間でもゴロゴロしてる弟くん

クラスと落ちすると
過度に落ち込んで
ますます
やる気をなくす弟くん

・・・と、
これまでのことを思い返すほど
だんだん腹が立ってきました。

そして
こちらのイライラも限界に達して、
ガツンと言ってしまいました。

ダメだった原因は
普段の行いにある

そもそも今回だって、
1回目、2回目の結果の後、
見直しした?

単に落ち込んで
泣いてただけだよね?

普段、努力しない子ほど
失敗した時に暴れる

自業自得なのにみっともない

どうせ、今日も「ふえーん」と泣いて
寝ちゃうんでしょ?

それで、2月戦えると思ってるの???

そんなに悔しいなら根性見せてみろ!

慰めるどころか、
かなりキツめの言葉を
浴びせてしまいました。


そうすると、弟くんは
洗面台に向かい、

何を思ったか、
前髪をパツンとハサミで切り落としました。

その後、
泣きながら机に向かって
その日の基礎トレを解き始めました。

さすがに
その日は勉強になりませんでしたが、

翌日から吹っ切れてくれました。

ラストスパート

2月校を受けるにあたり、
弟くんにもママにも、
相当望みは薄いと話しました。

1月校もかなり良い学校で、
きっと楽しく充実した
学校生活を送れるだろうし、

そもそも、
1月校が、今の実力で行ける
最高の学校だと伝えました。

その上で、
せっかく第一志望校のために
頑張ってきたのだから、
最後は全部出し切って
受験を終わらせよう
と鼓舞しました。

そして最後の2週間の
猛特訓が始まります。

弟くんは、
理社がまだ仕上がっていませんでした。

逆にいうと伸びしろがあります。

1月は小学校もお休みして、
塾の時間以外は1日中家にいます。

時間は十分ありました。

また、僕は過去問を
自分でも解いてみました。

さすがに難しくて
解き切れない問題もありますが
傾向は掴めます。

過去問の傾向をもとに、
より注力すべき理社の単元を

サピックス名物「コアプラス」で
何度も復習させました。

少し前なら、
確実に反発していたでしょう。

しかし1月校の悔しい思いが、
彼を動かします。

結局、
アプラスは残り2週間で
3周以上やりました。

達成度を測るために、
同一単元の過去問を活用しました。

第一志望校は、
流石に丸暗記だけでは、
点数がとれません。

最初のころは、
「コアプラスに載ってなかったー」
と言って全く手が出ない問題もありましたが、

アプラスに載ってない問題は、
問題文にヒントがある。

つまり、知識量の少ない弟くんにとって、
その場で考える問題は、
チャンス問題のはず!!

だから、ちょっと知らない話が出ても、
食らいついてよく考えろ!!

と粘り強く解くように

促しました。

算国は、
これ以上伸びないと腹をくくりました。

一応、先生方からは
合格できる力はついていると
言われてます。

ただし、勉強しないと、
逆に学力が落ちるので、
維持できるよう、
サピックスの授業の復習と
過去問を繰り返し解かせました。

後は、メンタルです。

他の学校も同じかと思いますが、
2回目以降になると、1回目に難関校を
受験した猛者たちが受けにきます。

実際に2回目以降の偏差値は
例年爆上がりしており、
弟くんの持ち偏差値からは、
はるか遠くに離れてしまいます。

さらに2回目受けるという事は
1回目不合格のショックを引きずって
臨むことになります。

サピックスや課金塾の先生からも
「とにかく1回目が勝負」
と釘を刺されました。

一方で、
弟くんには
勝負は2回目と毎日話しました。

その1回目を確実に物にし、
万が一ダメでも2回目に
全力でチャレンジするためです。

2回目は猛者が受けにくるけど、
自分たちの第一志望校の対策で精一杯で
ここの過去問はほとんど見ていないはず

この学校の過去問は
君の方が知り尽くしている。

それで実力差はカバーできる!

と繰り返し伝えました。


目標も
より難しい2回目に設定して
合格最低点が取れるように
理社を中心に練習しました。

弟くんも、残り2週間は、
反発することなく、日々頑張ってました。

この頑張りを
6年生の最初から見せてくれていたら。。。

と思いましたが、
直前だからできたのでしょうね。。。

結果
2回目の過去問でも、
合格最低点を超える事はありました。

しかし
それで安心できないのは
1月校で学習済みです。

良い緊張感を維持できました。

1月31日

入試まであと1日という時に

弟くんの弱気の虫が
再発してしまいました。

朝から勉強も手がつかず

事あるごとに
「○○中落ちた」
とか
「もうどうでもいい」
とか言い出します。

前日なので
リラックスして
過ごせればよいとは
思っていましたが、

僕も叱った後、
さすがに態度を見かねたママにも
カミナリを落とされます。

最終日は
1度は解いたことのある
昨年度の1回目の過去問を解いて
高得点を取って、
気持ちよく翌日を
迎えて欲しかったのですが、

計画が丸つぶれ。

無理やり算数だけは
解かされたみたいですが
半分以下の点数を出して、

夕食も取らずに
ふて寝してしまいます。

最後の最後でこれかよ。。。

と落胆はしましたが、
これも運命なのでしょう。

22時前に
仕方なく僕の方で
明日の用意をしていると、

弟くんが起き出してきて、
さっきの算数の問題を教えて欲しいと
言ってきました。

そのうち、
解けそうな問題だけ何問か
教えて、

「明日、ちゃんと食らいついたら
 あと30点は取れる」

と話して寝かせました。

最悪の雰囲気を
弟くん自ら修復しました。

2月1日

そして、いよいよ2月1日を迎えました。

送迎は僕の担当です。

行きがけにも今日は通過点だと
言い続けました。

本当は今日が勝負なんです。

でも、それを言えないジレンマ。。。

送りだしたら、
親にできることはありません。

弟くんがテストを受けている間は、
仕事をしてましたが、
心ここにあらずでしたね。。。

テストが終わり
迎えに行く時も

今日の出来不出来に関わらず
2日目に向けて、
切り替えるように
促す言葉だけを考えていました。

終わった後の弟くんの顔は、
晴れやかでした。

出来は以下との事。

算数は簡単だった
国語は普通
理社は難しかった

これ、偏差値30台の
サピックスオープンが終わった時の
手応えと似ている。。。

でも、表情は晴れやかでした。

よかった。
これなら、もし今日結果が振るわなくても
2回目につながる。

改めて
「今日の事は忘れて2回目頑張ろう!」
と伝えました。


そして、運命の合格発表です。

「僕だけで見る」
と弟くん1人で
部屋の隅でタブレットを持って、
5分前から、サイトの再読み込みを
繰り返し。。。

そして発表の時間がやってきました。

「発表はじまった!」

弟くんが受験番号とパスワードを
入力しているのが見えます。

入力を終えたようです。

でも、なかなかボタンを
押せないようです。

気持ちはわかります。

でも、早く押してくれ!


しばらくして
意を決して弟くんがボタンを押します。




無言



「あ、番号間違えた」


そして、入力し直し



1月の大暴れが
脳裏に浮かびました。

そして

その後の最高の頑張りが
目に浮かんできました。

どうか報われますように。。。





「合格してる!!」


やりました。


弟くんは大興奮!


親は安堵で
どっと疲れが出ました。

とにかくお祝いしておこうと
近所のファミレスに晩御飯を
食べに行きました。

みんなそんなに食欲が出ず、
すぐにお腹いっぱいになって
微妙な祝賀会でした(笑)

こうして、我が家の
受験生活は終わりを告げたのです
(完)

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