教育費に身ぐるみはがされた中年サラリーマンの逆襲

教育費の巨人にアラフィフサラリーマンが無謀な闘いを挑みます。

偏差値は指標に過ぎない

目標と先行指標

サラリーマンをやっていると、普段の仕事でアルファベットの略号がたくさん出てきます。

その中でも、出現率ランキング上位に入るのが、"KPI"といういう言葉です。

"Key Performance Indicator"の略で、簡単に言うと、目標を達成するための先行指標を意味します。

例えば、あるお店の目標が売り上げ向上だとします。

その場合の先行指標としては「来店者数」などが考えられます。

お店は、一人でも多くのお客様に来店してもらえるように、色々な工夫をします。、

ただ、お客様がたくさん来てくれたとしても、何も買ってくれなければ、意味がありません。

例えば、来店者数を増やすために、アイドルを店に呼ぶとします。

アイドルを呼んで一時的に人を集めたのはいいけど、来てくれた人が単なるアイドルのファンで、お店の商品に一切興味がない人だけだったりすると、商品は売れないし、次の日以降も来店者数は伸びないでしょう。

こういうことにならないように、目標が売り上げ向上であることは忘れてはなりません。

偏差値は、先行指標

話を中学受験に戻します。

中学受験の目標は、当然「志望校合格」です。合格するためには、志望校に応じた学力を身に付けることが重要です。

ただ、一言で「学力」といっても、測定するのがとても難しいです。

そこで、同学年の子たちと比較して、自分がどの辺の位置にいるのかを表す「偏差値」を先行指標とするのです。

各学習塾は、定期的に実力テストを実施しています。

そして、この実力テストの結果と合格実績から、どの中学校に受かっている子は、実力テストでだいたいこの辺の偏差値だったというデータを整理しています。

そのため、学習塾は偏差値を「参考」にして、生徒が合格できそうな学校や勉強法について、アドバイスできます。

偏差値の弊害

一方で、偏差値を上げること自体を目的化してしまうと、歪みが生じます。

例えば、実力テストの過去問をネットで買って子供にやらせたり、テストに出そうなところだけ勉強したりして、学力以上の偏差値を得ようとするかもしれません。

また、偏差値はその仕組み上、まわりの成績が下がると、自分の数値が上がるので、他の子どもを蹴落とす方向に力が働いたりする可能性があります。

こういう行為がエスカレートし目立ち始めると、世間は「偏差値教育の弊害」と、騒ぎ始めるのです。

また、この偏差値だけを見て、親が子どもを褒めたり叱ったりするのが、大きな弊害だと思います。

では何を見るか

と言うわけで、普段は何を元に学力を把握すればよいか。

サピ5年生の場合は、先生方にいつも口酸っぱく言われる、「基礎力定着テスト」「デイリーチェック」「コアプラス」の日々の点数を見ていれば良いと思っています。

これらが、コンスタントに高得点取れていれば、万が一、マンスリーテスト等で、仮に「偏差値」が悪くても慌てることはないと思っています。

もっと言うと、日々の勉強で、どこをどれだけやったか見れば、ある程度わかるのですが、残念ながら、そこまで追いきれていません。。。

とにかく、普段の学習内容も見ずに、大きなテストの「偏差値」だけで、褒めたり、叱ったりするのは避けたいなと思っています。


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